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令和元年度前期 第4回 日本遺産公開講座のご報告

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8月22日(木)にアオーゼにて、第4回 日本遺産公開講座を行いました。演題は「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」で、講師は宮津市商工観光課の前田 繁 氏でした。今回の日本遺産は、平成29年度に京都府の宮津市、京丹後市、与謝野町、伊根町の2市2町のシリアル型として認定されました。
日本遺産のストーリーは、「京都府北部の丹後を訪れると、どこからか聞こえてくるガチャガチャという機織りの音。丹後は古くから織物の里であり、江戸時代に発祥した絹織物『丹後ちりめん』は、しなやかで染色性に優れ、友禅染などの着物の代表的な生地として、我が国の和装文化を支えてきた。」という言葉からはじまっています。

講演では、丹後ちりめんが出来るまでの工程や丹後の織物の歴史について分かりやすくお話し頂きました。その後、丹後ちりめんの誕生と発展をみていき、丹後ちりめんが育んだ文化として、日本遺産のストーリーに関係する主な文化財を紹介していただきました。

友禅染の代表的な生地として有名な丹後ちりめんですが、2020年には創業300年を迎えるそうです。現在は着物を生活の中で着る機会が減り、丹後ちりめんの生産量は最盛期に比べ約3%に減少したものの、着物の生地だけでなく、洋服の生地やインテリア用品など新たな利用が進み、フランスのファッションショーである通称パリコレに作品を出品するなど、世界的に利用の幅が広がっているそうです。

講演を通して、「丹後ちりめん」が産業として地域を支えるだけでなく、地域の歴史や文化に幅広く影響を与え、町並みや賑わい、伝統芸能を育んだことをを学ばせて頂きました。さらに、「日本遺産丹後ちりめん回廊の旅-海の京都」の映像では、伝統的で歴史ある素敵な風景を見させていただきました。ぜひみなさんも宮津市へお出かけください!

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