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政宗が育んだ“伊達”な文化 彦右エ門橋窯跡発掘調査現地説明会を開催します

  • 宮城県
彦右エ門橋窯跡は,大衡村大衡字吹付・萱刈場,駒場字彦右衛門橋ほかに所在する約1200年前の奈良~平安時代に土器や瓦を焼いた窯跡です。
北西約1.5kmには奈良時代に日本遺産構成文化財の陸奥国府多賀城へ大量の瓦や土器を供給した国指定史跡日の出山瓦窯跡(色麻町)が所在するなど,以前からこの地域は古代の主要な窯業地帯として知られていました。

今回,当課では国道4号線拡幅工事に先だって,発掘調査を実施しました。
調査の結果、土師器(素焼きの土器)の焼成遺構7基、鍛冶関係遺構2基,灰原(窯から掻き出した灰や須恵器を多く含む層)とともに,窯で焼かれた瓦や多量の須恵器(坏・甕・硯[すずり]・水瓶[すいびょう])が発見されました。特に瓦は,国指定史跡名生館官衙遺跡(大崎市),伏見廃寺跡(大崎市)などの古代の役所・寺院跡でみつかっていた瓦と同じ文様のものが出土し,これまで未発見だった瓦生産地がここ彦右エ門橋窯跡だったことが初めてわかりました。古代陸奥国の瓦生産と流通状況の一端を明らかにする貴重な発見と言えます。是非,ご来跡ください。

※説明会では田の中や畦道を歩きますので,歩きやすい靴でお越し下さい。

【日時】
令和元年11月10日午前10時30分から開始(事前申込み不要・小雨決行)

【主催】
宮城県教育庁文化財課

【お問い合わせ】
文化財課埋蔵文化財第一班(電話022-211-3684)
彦右エ門橋窯跡調査担当 (電話090-8252-3644)

※掲載写真は出土した瓦(珠文縁素弁蓮華文軒丸瓦)

発掘調査説明会会場案内図

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