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#039 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間
忠谷家住宅
天保年間(1830~1843)に建てられた北前船主・忠谷家の邸宅。橋立の集落の中でも最も古い家の一つ。江戸時代の主屋のほか、明治以降に建てられた新座敷、土蔵2棟が現存する。主屋天井の造りは茅葺から瓦葺へと移る過程を残し、集落の建築様式の展開を伝える貴重な建物である。
忠谷家は元々橋立の北前船主・寺谷家の船頭を務めており、天保期に船主として独立し邸宅を建てるに至った。一代で船主となり、家を建てるまでに成長するさまは、まさに「荒波を越えた男たちの夢」であり、現在もその姿をとどめている。
【文責】 加賀市文化振興課
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