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#039 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間
住吉大社
全国に2300社ある住吉神社の総本社であり、古代より航海の守護神として信仰され、大坂に到着した北前船の船頭たちが参詣しました。神話では、イザナギ神が海で禊を行った際に、海中より出現した3神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)を住吉大神とします。第14代仲哀天皇の時代、神功皇后が神託を受けて当地に住吉大社を創建したと伝え、仁徳天皇の時代には、難波に遷都して墨江津(住吉津)が開港しました。後に朝廷は、遣隋使や遣唐使など海外使節の派遣に際して航海安全を祈るため臨時の奉幣を行ってきました。中世に交易で栄えた堺の商人によって崇められ、近世には大坂の海運における守護神となり、北前船などの船頭など廻船業の人々が挙って参詣するようになりました。その他、船魂をまつる船玉神社、海神をまつる大海神社、船大工が架けた反橋(太鼓橋)などが境内に散在します。旧海浜には高燈籠が建ち、境内各所には船人から奉納された石燈籠が林立し、今も昔のままに船人たち祈りを伝えています。
大坂に到着した北前船の船頭たちが参詣した神社。
【文責】 大阪市経済戦略局観光部観光課
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