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#078 日本海の風が生んだ絶景と秘境
木島家住宅主屋
若桜の町並みは、かつて宿場町であった若桜宿が明治18年の大火によって街道沿いの大部分が失われた後、宿全体の復興計画として作成された「宿議決書」に沿って整備された。当家住宅はその復興計画の一環として、山林業を営んでいた木島七治郎によって明治20年頃に建てられた。 街道の東側に建てられた主屋は切妻平入りの2階建ての町家で、正面に庇を出して隣家と連続した通路とする”カリヤ”を持つ。 内部は南側を土間とし、床上は二列六室とする。土間寄りの中の部屋は土間と一連の吹き抜けとし、1階の北側と2階の北側に座敷をしつらえる。 平成24年に復原・改修工事を終えて現在は休憩・交流処「かりや」として活用されている。 カリヤの残る若桜の町並みを形成する町家として、貴重である。
明治18年の大火を機に、若桜宿の復興計画として定めた「宿議決書」に基づき、明治20年に建築。典型的なカリヤを持つ建築で、現在は休憩・交流所として活用されている。
【文責】 鳥取市文化交流課
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