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#097 「伊丹諸白」と「灘の生一本」
兵庫県の酒造習俗
兵庫県の酒造習俗は、神戸市東部から西宮市今津付近に至る、灘と呼ばれる地域に伝承されてきた酒造りに関する習俗である。 灘の酒造りは17世紀前半に始まるといわれ、特に18世紀に入ると灘の名が用いられるようになり、同時に江戸積みの特権を有する酒造業者の株仲間も結成された。この当時の灘は、上灘、下灘、今津の三郷であったが、酒造業の発展もあり文政11年(1828)には上灘が3つに分かれて、いわゆる灘五郷が形成されてきた。 この地域で酒造が発展した背景には、良質な酒米を確保できること、六甲からの水が良質であるうえ、精米に用いる水車の動力として確保できること、市場へ直結する港湾があること、さらに丹波から優れた杜氏を招くことができたことなどがあげられる。 この習俗は、我が国の酒造りを考える上で注目されるものであることから、その実態と変遷の全貌について早急に記録を作成する必要がある。
灘五郷(西宮・灘)の酒造りに関する習俗。宮水・酒米・水車精米・丹波杜氏・樽廻船などにより著しい発展を遂げた江戸積み酒造業の酒蔵における技術と伝承。
【文責】 西宮市文化財課 神戸市文化スポーツ局文化財課
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