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#099 「葛城修験」
粉河寺
宝亀元年(770年)、地元の猟師、大伴孔子古によって創建された。孔子古が感得した、光輝く土地に庵を結んだのが始まりと伝えられる。鎌倉時代初期頃に編集された『諸山縁起』にも粉河寺がみえ、古くから行場であったことがわかる。現在でも毎年春には聖護院からたくさんの修験者が訪れ修行を行う。平安の古より貴族の信仰が篤く、観音信仰の聖地として栄え、西国三十三所観音霊場の第三番札所としても知られる。
粉河寺衆徒は中世には、当山派の三十六先達として活躍。粉河寺境内には行者堂があり春の入峰には修験者により勤行が行われる。粉河寺鎮守粉河産土神社の祭礼で紀州三大祭りの一つでもある粉河祭(毎年7月最終土・日に開催)には役行者に使役した前鬼の子孫である中津川の禰宜16人が参加。禰宜が八目草鞋をはいて産土神社の拝殿にあがり祝詞をあげることで祭りは始まる。
【文責】 葛城修験日本遺産活用推進協議会(和歌山県観光振興課)
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