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#021 会津の三十三観音めぐり
勝福寺・勝福寺観音堂
桁行四間、梁間三間、寄棟造茅葺の和様を基調にした比較的規模の大きい三間堂で、堂内中央の内陣も二間の縦長と、独特の平面を持つ。本尊は厨子に納められた十一面観音で、脇侍に不動明王と毘沙門天を従えている。両脇侍はいずれも鎌倉期の作とされる県重要文化財。「勝の前」という女性が松島へ行く途中、この地で亡くなったという伝説が残る。
会津三十三観音第6番札所。勝観音。室町後期永禄元(1558)奥行の深い三間堂で比較的規模が大きく、木割が太い。会津地方には禅宗様の手法を混じえた中世の三間堂が多く残されているが、この堂は和様の要素が多い上に、内陣を縦長の二間にするなど、独特の平面をもっており、中世末のこの地方の建築界の多様性を示す遺構として価値がある。
【文責】 極上の会津プロジェクト協議会事務局(会津若松市観光課)
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