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#036 “日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島
能島城跡
中世の瀬戸内海で活躍をした海賊衆、能島村上氏の代表的な拠点。大島と鵜島の間に浮かぶ小島である能島と鯛崎島全体を城としている。このような城を「海城」などと呼び、芸予諸島に数多く見られる貴重な中世遺跡である。中でもこの能島城は、村上海賊の城として唯一の国指定史跡である。発掘調査の状況や出土品は今治市村上海賊ミュージアムに展示されている。また、瀬戸内海国立公園特別地域にも指定されている。
能島村上氏が居城とした典型的な海城うで、大島と鵜島との間の宮窪瀬戸にある。島の頂部から三段に削平して郭とし、東側、南側に延びる鼻の頂部にも出郭(でぐるわ)を形成した。周囲の岩礁地帯には、護岸や船を繋ぐための施設である無数の柱穴が残る。南北朝時代から戦国時代末期に機能した。
【文責】 今治市文化振興課
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