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#074 1300年つづく日本の終活の旅
成相寺 本堂
奈良時代、文武天皇の勅願で創建された。修験者とも漁師ともいわれる真応上人が開基。西国三十三所の最北端の寺院で、日本三景のひとつである天橋立を見下ろす鼓ヶ岳の中腹に建つ。本尊の聖観世音菩薩は33年に一度だけ開帳され、「身代わり観音」「美人観音」として知られている。「今昔物語集」によると、雪深い草庵で修行中の僧が、食糧が尽き、観音像に祈ったところ、外に傷ついた鹿が倒れていた。肉食の禁戒を破り、腿の肉を鍋で煮て食したが、その後の鍋には木屑のみが残り、観音像は腿の部分が削がれていた。身代わりとなった観音像の腿の部分に木屑をつけると、観音像は元の姿に「成り相」った。寺名はこの故事によるもの。本堂には江戸時代の名工左甚五郎作と伝わる「真向の龍」が掲げられている。また、境内にある鉄湯船は鎌倉時代のもので重要文化財。龍の口から注がれる水は「観音水」と呼ばれ、丹後の名水のひとつである。
西国第28番札所。
【文責】 大津市観光振興課
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