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#080 知ってる!?悠久の時が流れる石の島
北木島石切唄
石切唄は、石工(いしく)が山から石を切り出したり、石を割ったりするときに歌われた作業歌である。「朝は朝星、夜は夜星」と言われ、朝早くから夕方暗くなって星が出るまでと、丁場(ちょうば)での一日の仕事は大変長く重労働であった。そして山での仕事は、真夏の炎天下で、また、冬の凍りつくような寒風の中で大変な作業であった。この唄を歌いあうことで、その辛さや厳しさを紛らわし、お互いを励まし合った。また、ノミを打つときには、この唄にテンポを合わせることによって作業能率が向上した。石切唄は、危険で過酷な石の切り出し作業の中で欠かせぬものであり、唄(うた)上手(じょうず)は賃金も高かったという。昭和30年代から作業が機械化され、石切唄は歌われなくなった。現在では、保存会の人たちが、唄を後世に伝える活動を行っている。 唄の内容は、歌い手のその時、その場で心に浮かんだ思いなどを「七七七五調」にして適当に歌ったようである。石や北木島の景色を自慢したり、石工の生活や思いを歌ったり、女の人への憧れや恋する気持ちを歌った内容で、その代表的なものが今に歌い継がれている。
《石と共に生きる 生活文化》 北木島で受け継がれる作業歌。まだ手作業で石を切っていた時代,石工たちが山から石を切り出し,割るときに唄っていた。 伝統文化として保存会が継承している。
【文責】 笠岡市商工観光課
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