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#096 女性とともに今に息づく女人高野
金剛寺の子院群
金剛寺にはかつて100近い子院が軒を連ねていた。旧子院は今も中心伽藍に連なり、また東側に流れる天野川に面して立ち並んでいる。なかでも摩尼院は、南北朝時代に南朝の後村上天皇がひととき行在所(あんざいしよ)とされていた。中心建築の書院(客殿)は秀頼が伽藍を修理した頃に再建されたもので、茅葺の入母屋造、妻入の建築。この書院は昭和40年(1965)に重要文化財に指定され、その後、築地塀(ついじべい)、表門も令和元年(2019)に重要文化財に指定されている。他にも観蔵院、中院、吉祥院など旧子院の建物がある。
中心伽藍に連なり、また、東側に流れる天野川に面して子院が建ち並ぶ。南北朝時代、南朝の天皇と北朝の上皇が塀を隔てて一時期住まわれていた子院である。
【文責】 河内長野市教育委員会 文化財保護課
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