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#099 「葛城修験」
當麻寺中之坊
白鳳時代、役行者が開創とともに熊野から勧請した竜神を祀り(龍王社)、行所として開かれ、天平期に住職の住房「中院御坊」となった當麻寺の筆頭寺院にして最古の僧坊。国宝・綴織當麻曼荼羅の伝説で知られる中将姫の剃髪・修行の場でもあり、本尊の十一面観音像は通称「導き観音」として信仰を集めている。また坊中には、大和三名庭の一つに数えられる香藕園を擁し、霊宝殿では創建時の遺物や、中将姫ゆかりの宝物など数多く収蔵品が、年4~5回の入れ替え制で常時公開。役行者の秘薬「陀羅尼助」が伝わることでも知られる。
役行者開山の中之坊には行者の秘薬である「陀羅尼助」が伝わり昭和初期まで精製していた。役行者が同坊に残る井戸を加持し、その水と薬草を併せたものが「陀羅尼助」の始まりといわれている。
【文責】 葛城修験日本遺産活用推進協議会(和歌山県観光振興課)
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