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#005 海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群

おこづせいえんいせき岡津製塩遺跡

  • 記念物
  • 史跡
  • 古墳時代
  • 福井県小浜市

岡津製塩遺跡 岡津製塩遺跡

文化財体系 記念物/史跡
年代 古墳時代
所在地 福井県小浜市

概要

本遺跡は、製塩炉9基の他巨大な焼土面や旧海岸線が確認されている。煎熬用と推定される製塩炉はすべて敷石をもち、5基が船岡式と呼ばれる8世紀の製塩土器に伴う炉で、他の4基は、7世紀末から8世紀初頭と推定される新型式製塩土器に伴う炉である。船岡式期の炉が最もよく整っており、径10~30センチメートルほどの上面の平らな礫を敷きならべ、長さ4~5メートル、幅2~4メートルの平面規模を有する。敷石面は火熱で焼けた痕跡をとどめ、敷石の間には多量の木炭がつまっている。敷石炉群の西側には南北約30メートル、東西約10メートルにおよぶ大規模な焼土面が認められる。これは、船岡式期の炉と同じ旧地表面に、3~10センチメートルの厚さで赤土を敷きつめ火熱を加えられたもので、製塩作業のいかなる過程で用いられた施設かまだ十分に解明されていないものの、意識的に造成された面であることはほぼ確実といえる。

ストーリーの位置づけ

若狭の海岸では土器に海水を入れ、煮詰めて塩を生産した製塩遺跡が多数確認されている。平城京からは若狭の調塩の木簡が数多く発見されており、奈良時代、若狭は重要な塩の供給地であったことを示している。岡津製塩遺跡の土器は大型で、大量の塩が官営工房で生産されていたことが推定されている。

【文責】 小浜市文化交流課

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