お知らせnews

2025.02.03

文化庁

「日本遺産フェスティバルin極上の会津」が開催されました!

会津若松駅
体育館ブース展示場の様子
2024年10月26日(土)〜27日(日)の2日間、日本遺産フェスティバルin極上の会津が開催されました。東北での日本遺産フェスティバルは初開催。地元会津地域の方、東北にお住まいの方はもちろん、全国から来場者が集まり会場は賑わいを見せました。

オープニングイベントでは「會津田島太鼓保存会」
「剱伎衆かむゐ」によるパフォーマンスを披露

會津田島太鼓保存会 會津田島太鼓保存会

剱伎衆かむゐ 剱伎衆かむゐ

続く開会式では、文化庁 文化戦略官 中原 裕彦氏、開催地を代表して 会津若松市長 室井 照平氏、観光庁 審議官 鈴木 貴典氏、自由民主党 日本遺産推進議員連盟事務局長 参議院議員 赤池 誠章氏 の4名が挨拶を行いました。
 

文化庁 文化戦略官 中原 裕彦氏 文化庁 文化戦略官 中原 裕彦氏

会津若松市長 室井 照平氏 会津若松市長 室井 照平氏

観光庁 審議官 鈴木 貴典氏 観光庁 審議官 鈴木 貴典氏

自由民主党日本遺産推進議員連盟事務局長参議院議員 赤池 誠章氏 自由民主党 日本遺産推進議員連盟 事務局長 参議院議員 赤池 誠章氏

トークセッション「楽しもう!伝えよう!私たちの日本遺産〜会津の三十三観音めぐりを通して〜」

トークセッション

次に行われたのが、「楽しもう!伝えよう!私たちの日本遺産〜会津の三十三観音めぐりを通して〜」と題したトークセッション。ゲストとして、会津若松市観光大使で元バレーボール日本代表の大林素子さん 、 鳥追観音如法寺 副住職 三留光善さん、福島県立博物館 主任学芸員 塚本麻衣子さんが登壇しました。株式会社バリュー・クリエーション・サービス 佐藤真一さんがコーディネーターを務め、会津の日本遺産「会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~」に焦点を当て、その文化的価値や観光資源としての可能性について、熱いトークが繰り広げられました。
新たな取り組み「日本遺産オフィシャルパートナーシッププログラム及び日本遺産サポーター登録制度」についての発表
日本遺産は、来年3月で制度開始から10周年を迎えます。文化庁では新たな取り組みとして、有形無形の魅力ある文化資源への理解を深めるとともに、全国104か所の日本遺産地域の活性化を図ることを目的に、「日本遺産オフィシャルパートナーシッププログラム及び日本遺産サポーター登録制度」を開始。オープニングイベントでは、オフィシャルパートナー・サポーター大学等から、具体的な活動についての発表が行われました。

日本遺産オフィシャルパートナー 東急ホテルズ&リゾーツ株式会社 常務執行役員 東日本・北陸エリア統括 宮島芳明さん 日本遺産オフィシャルパートナー 東急ホテルズ&リゾーツ株式会社 常務執行役員 東日本・北陸エリア統括 宮島芳明さん

最初に登壇したのは、東急ホテルズ&リゾーツ株式会社 常務執行役員 東日本・北陸エリア統括 宮島芳明さん。同社は2018年から日本遺産と連携した取り組みを開始し、「日本遺産オフィシャルパートナーシッププログラム」に参画しました。地域文化を観光に結びつける取り組みを展開しており、「日本遺産のストーリーを結び付けたツアー商品の企画・販売」「留学生との文化交流」といった具体的な活動事例を紹介。日本遺産の魅力を国内外の旅行者に発信していることを紹介しました。

日本遺産サポーター:郡山女子大学 短期大学部 地域創成学科 亀井果歩さん、星野すみれさん 日本遺産サポーター:郡山女子大学 短期大学部 地域創成学科 亀井果歩さん、星野すみれさん

続いて発表を行ったのは、郡山女子大学短期大学部の亀井果歩さんと星野すみれさん。同大学は日本遺産サポーター大学等 に登録されており、地域の文化資源を活用した実践的な取り組みを行っています。学生たちは、地域創成学科の授業を通じて「ノベルティグッズの制作」や「日本遺産を活用した地域活動」などに取り組んでおり、大型紙芝居の制作や小学生向けイベントを通じて地域住民と交流し、地元の魅力を発信する活動に力を入れていることを紹介しました。
 
「日本遺産認定地域におけるテーマ別連携・地域連携」についての発表
オープニングイベントの最後には、日本遺産認定地域におけるテーマ別連携・地域連携の事例発表が行われました。

藍のふるさと阿波魅力発信協議会 重見 高博さん 藍のふるさと阿波魅力発信協議会 重見 高博さん

登壇したのは、藍のふるさと阿波魅力発信協議会の重見高博さん。同協議会では、日本遺産認定地域間の連携を通じて、地域文化を観光資源として活用するプロジェクトを推進しています。例として、群馬県・徳島県・ 山形県・東京都 の4ストーリーの連携製品であるネクタイやストールなど、新たに生まれた商品を紹介しました。

六郷満山日本遺産推進協議会 主任 松本 卓也さん 六郷満山日本遺産推進協議会 主任 松本 卓也さん

最後に、六郷満山日本遺産推進協議会の松本卓也さんが、九州・沖縄地域の連携事例について発表。15の日本遺産認定地域を統一したブランド「九州沖縄XSTORY(エクストリー)」を構築し、広域的な観光振興を目指す取り組みが進められています。物販PRイベントやシンポジウムの開催、地域産品を活用したツアーの造成など、実際の成果も紹介。これらの活動を通じて、九州・沖縄の地域文化を国内外に発信する方向性を示しました。

屋外で楽しむグルメ・マルシェブース&ステージイベント!

フード

グルメブース

屋外に設置されたグルメ・マルシェブースでは、会津地域の名物グルメや名産品が集結。会津名物のソースカツ丼や会津牛の串焼き、伝統工芸品などが販売され、活気に溢れていました。

会津磐梯巫女舞保存会による「巫女舞(みこまい)」 会津磐梯巫女舞保存会による「巫女舞(みこまい)」

梅谷心愛さん 梅谷心愛さん

屋外ステージでは、会津磐梯巫女舞保存会による「巫女舞(みこまい)」が披露されたり、会津若松市観光大使で、令和の昭和歌謡少女として知られる梅谷心愛さんらが舞台に立ったりと、日本遺産フェスティバルを盛り上げました。
 

メイン会場では全国の日本遺産が一堂に会し、魅力を発信!

今年は、会津若松市文化センターと鶴ヶ城体育館の2か所で日本遺産のPRブースを展示。全国各地から集まった日本遺産のPRブースには、東北・地元会津の方はもちろん、県外からの方も多数来場していました。
体育館入り口
協議会ブースの様子
協議会ブースの様子
日本遺産を学びながら楽しむワークショップ、スタンプラリーも開催
会津若松市文化センター内では、日本遺産を学びながら手を動かし楽しむワークショップも開催。子どもから大人まで、ワークショップに夢中になっていました。

「里沼」ミニヨシ灯りづくり 「里沼」ミニヨシ灯りづくり

火焔型土器パズル 火焔型土器パズル

スタンプラリー

さらに、今年の日本遺産フェスティバルでは「会場周遊デジタルスタンプラリー」も開催。会場内にある3つのスタンプ(QRコード)を集めた方に、会津ならではの豪華賞品をプレゼントしました。

会場内では日本遺産公開講座と日本遺産分科会も開催!

日本遺産公開講座では、各日本遺産の担当者が、それぞれのストーリーの内容を解説。個性豊かな日本遺産の魅力を、来場者に伝えました。

STORY #012 六根清浄と六感治癒の地~日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉~ STORY #012 六根清浄と六感治癒の地~日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉~

STORY #010 丹波篠山デカンショ節-民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶- STORY #010 丹波篠山デカンショ節-民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶-

2日目には、日本遺産の今後について「構成文化財やストーリーの次代への継承」「信仰・巡礼を活用した周遊観光促進」「トレイル(スポーツ文化ツーリズム)」の3つのテーマでディスカッションを行う分科会を開催し、各日本遺産担当者が他の地域と日本遺産の未来について語り合いました。
 

第1分科会 「構成文化財やストーリーの時代への継承」 第1分科会 「構成文化財やストーリーの時代への継承」

【第1分科会参加団体】
・STORY #005 海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国(みけつくに)若狭と鯖街道~
・STORY #024 江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀を担いで「大山詣り」~
・STORY #069 みちのくGOLD浪漫—黄金の国ジパング、産金はじまりの地をたどる−
・STORY #101 石見の火山が伝える悠久の歴史~”縄文の森” ”銀の山”と出逢える旅へ~

第2分科会 「信仰・巡礼を活用した周遊観光促進」 第2分科会 「信仰・巡礼を活用した周遊観光促進」

【第2分科会参加団体】
・STORY #021 会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~
・STORY #074 1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~
・STORY #096 女性とともに今に息づく女人高野~時を超え、時に合わせて見守り続ける癒しの聖地~

第3分科会「トレイル(スポーツ文化ツーリズム)」 第3分科会「トレイル(スポーツ文化ツーリズム)」

【第3分科会参加団体】
・STORY #028 木曽路はすべて山の中~山を守り 山に生きる~
・STORY #069 みちのくGOLD浪漫—黄金の国ジパング、産金はじまりの地をたどる−
・STORY #091 甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡~水晶の鼓動が導いた信仰と技、そして先進技術へ~
・STORY #099 「葛城修験」-里人とともに守り伝える修験道はじまりの地-

東北初!日本遺産フェスティバル開催地の想い

田部彩乃さん(右から二番目) 田部彩乃さん(右から二番目)

会津の日本遺産PRブースで、極上の会津プロジェクト協議会事務局の会津若松市観光課 広域観光グループ 主査 田部彩乃さんに、東北初開催となる日本遺産フェスティバルの開催地としての想いを伺いました。

田部さん:東北の方・地元会津の方はもちろん、全国から来るお客さんにも日本遺産と会津地域の良さを知ってもらい、実際に巡っていただきたいという気持ちで準備を進めてきました。「初めて東北に来たよ」とおっしゃっていた方もいて、近くの鶴ヶ城にも足を運んでいただいたようです。会津地域の日本遺産、会津の三十三観音めぐりのことはもちろん、グルメや名産品など、会津の良いもの・美味しいものを含めて知っていただけた良い機会になりました。

展示

田部さん:今回の開催で工夫をしたのが、会場のウェルカムエリアに会津地域の日本遺産構成文化財をパネルで大きく展示し、会津の三十三観音めぐりを「七色めぐり」と題して紹介した点です。また、会津地域17市町村の繋がりを活かし、サテライト会場を6か所設け、そちらでも日本遺産についてのPRを行いました。
 

田部さん:今回、北海道から沖縄県まで92団体にお集まりいただいたことを、本当に感謝しています。日本遺産フェスティバルを盛大に開催できたのは、協力していただいた認定団体の方々のおかげです。個人的にとても嬉しいのが、北海道の標津(しべつ)町をはじめとする日本遺産「『鮭の聖地』の物語~根室海峡一万年の道程~」の方が、会津藩にゆかりのある屏風を持ってきてくださったことです。会場内に展示をさせていただき、実際に会津の方に見ていただけて「初めての里帰り」ができました。

箱館港屏風・標津番屋屏風 箱館港屏風・標津番屋屏風

田部さん:構成文化財だけではなく、美味しいもの・絶景を含めて、春夏秋冬を問わず、会津地域にまた訪れていただきたいと思っています。今回PRブースで展示を行った全国の日本遺産も、ぜひ周っていただきたいですね。


次回の日本遺産フェスティバルは2025年10月25、26日に岡山県倉敷市での開催を予定しています。日本遺産フェスティバルは、一度に全国の日本遺産の魅力に触れられる特別な場です。ぜひ、日本遺産ポータルサイトや公式SNSをチェックして、来年も足を運んでみてください。

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