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令和元年度前期 第1回 日本遺産公開講座のご報告

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令和元年6月27日(木)にアオーゼにて、第1回 日本遺産公開講座を行いました。
演題は、「西の都大宰府の史跡と万葉の歌」。講師は、咸宜園教育研究センター名誉館長の後藤 宗俊 先生でした。

大宰府は、咸宜園の日本遺産登録と同じ年の平成27年に、日本遺産『古代日本の「西の都」~東アジアとの交流拠点~』に認定されています。

講演では、はじめに、白村江の戦いから造営された古代大宰府や大野城、水城の役割について、その当時の朝鮮王朝との大和朝廷の政治動向を踏まえお話しいただきました。

「古代大宰府の役割」は、倭(日本)が百済救援のため出兵し、白村江の戦いで唐・新羅連合軍に敗れたあと、唐・新羅連合軍が日本に攻めてくる危機感の高まりから、大宰府に水城大堤、大野城、基肆城を造営したそうです。

また、新元号『令和』の選定元として話題になった「梅花の宴」の歴史的背景について、大伴旅人と山上憶良に着目し、お話しいただきました。

「梅花の宴」は、大伴旅人邸でひらかれた宴で、主人の大伴旅人をはじめ、同じく万葉歌人の山上憶良、そのほか大宰府の官人や九州諸国の国司など大宰府の政界・各界のトップが参加していることが判明しているそうです。

後藤宗俊先生は学生のころに大野城跡(現太宰府市)の発掘調査を行ったことがあるそうで、そのときの話も交え、太宰府ひいては、「博多」や「福岡」の歴史についても講じて頂きました。

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