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2019/09/05 other

令和元年度前期 第2回 日本遺産公開講座のご報告

7月11日(木)にアオーゼにて、第2回 日本遺産公開講座を行いました。
演題は「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」で、講師は佐世保市文化財課の川内野 篤 氏でした。

今回の日本遺産は、平成28年度に神奈川県・広島県・長崎県・京都府の3県1府のシリアル型として認定されました。日本遺産のストーリーは、「明治期の日本は、近代国家として西欧列強に渡り合うための海防力を備えることが急務であった。このため、国家プロジェクトにより天然の良港を4つ選び軍港を築いた。」という言葉からはじまっています。

講演では、はじめに佐世保市の概要と日本遺産の取り組みについて分かりやすくお話し頂きました。日本遺産の構成資産とは、「ストーリーに関係があると判断されるもの」であり、この基準で選んだ佐世保の資産は、28群503件に及ぶそうです。

佐世保市は、明治時代に軍港と鎮守府が置かれたことで急激に発展した都市であり、近代前史の異国船への備えからみていき、鎮守府ができた経緯や鎮守府のもつ役割についてお話しして頂きました。

とくに佐世保軍港は、構想時、「艦隊屯集場(集合場所)」とされており、燃料(石炭)、水、その他軍需物資の補給能力が重視されていました。さらに、日清戦争後は、日露戦争に備えて前線基地となる佐世保軍港の機能強化が図られ、日露戦争後は、中国大陸や朝鮮半島への進出拠点としての役割が確立されました。

講演を通して、佐世保鎮守府が、日本近代の軍事的国家戦略のなかで、とても重要な役割を担っていたことを学ばせて頂きました。また、「ちょっと一休み」と称して、男所帯特有のおもしろい裏話なども教えていただきました。

遺産ページ:近世日本の教育遺産群