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令和元年度前期 第3回 日本遺産公開講座のご報告

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7月25日(木)にアオーゼにて、第3回 日本遺産公開講座を行いました。演題は「政宗が育んだ“伊達”な文化」で、講師は宮城県教育庁文化財課の齋藤 和機 氏でした。
今回の日本遺産は、平成28年度に仙台市・塩竈市・多賀城市・松島町の3市1町のシリアル型として認定されました。日本遺産のストーリーは、「仙台藩を築いた伊達政宗については、戦国大名として政治・軍事面での活躍は広く知られるところですが、その一方で時代を代表する文化人でもありました。上方に負けない気概で自らの“都”仙台を創りあげようとしました。」という内容からはじまっています。

講演では、はじめに宮城県の概要と日本遺産のストーリーについて詳しくお話し頂きました。ストーリーは、戦国武将である伊達政宗の文化復興に焦点を当てたものです。

伊達政宗は、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』や司馬遼太郎小説『馬上少年過』などから生まれた「全国制覇を狙うも登場が遅すぎた戦国武将」というイメージがあります。しかし、政宗の手紙をもとにした近年の研究によると、実際は、近隣の武将との対立で合戦に忙しく、具体的行動として天下取りの野望を示すものは乏しいとされるそうです。

また、伊達政宗は文化人としての側面ももっていたそうです。これは、教養として、和歌・漢詩・古典を重視した伊達家の家風によって育まれた側面であると考えられているそうです。

今回の講演は、古く伊達政宗が好きな人にとっても、詳しく学ぶのは初めてだという人にとっても、新たな伊達政宗像、そして文化人としての伊達政宗について詳しく学ぶ良い機会となりました。

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