お知らせnews

令和2年度公開講座「日本遺産を歩く」第1講の報告

  • 茨城県
  • 栃木県
  • 岡山県
  • 大分県
令和2年8月27日(木)にアオーゼにて、公開講座「日本遺産を歩く」の第1講を開催しました。演題は、『薩摩の武士が生きた町~武家屋敷群「麓(ふもと)」を歩く』で、講師は、鹿児島県教育庁文化財課埋蔵文化財係長の 桑波田 武志 様でした。
 文化庁では、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定しています。
 今回紹介された日本遺産は、令和元年度に鹿児島県と鹿児島県内9市(鹿児島市、出水市、垂水市、薩摩川内市、いちき串木野市、南さつま市、志布志市、南九州市、姶良市)のシリアル型として認定されました。

 認定された日本遺産のストーリーの概要は、以下のとおりです。

「勇猛果敢な薩摩の武士を育んだ地,鹿児島。江戸時代、薩摩藩は、外敵からの攻撃に備え本城である鹿児島城を中心とし、県内各地に外城(とじょう)を配置し、武士団を住まわせていました。これは外城制度と呼ばれ薩摩藩独自の体制でした。
 現在、鹿児島城跡を中心に、外城の中心地である麓と呼ばれる武家屋敷群が鹿児島県内各地に数多く残されています。
 麓は,防御に適した場所に作られ,門と玄関の間に生垣を配置する等,まるで城のような構造を持っていました。そこでは武士達が,心身を鍛え,農耕に従事し,平和な世にありながら武芸の鍛錬に励みました。
 本城の鹿児島城跡や外城の武家屋敷群を歩けば,薩摩の武士達の往時の生き様が見えてきます。」

 講演では、薩摩藩独自の外城制度が生まれた歴史的背景や、120ある麓のうち主な麓を紹介していただくとともに、永山城の城下町であった豆田町との共通点を説明していただけるなど、分かりやすく興味深い内容でした。

ページの先頭に戻る