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#001 近世日本の教育遺産群
旧弘道館
天保12(1841)年、水戸藩第9代藩主徳川斉昭が、藩政改革の一環として人材の養成を掲げ、藩士とその子弟の教育の場として創設した藩校。 藩校の建学精神は斉昭の名で「弘道館記」として公表された。「文武一致」、「神儒一致」、「学問事業一致」などの精神が明記され、現実の政治や社会に役立つ学問・武芸の修得を目標とした。敷地は城内三の丸のおよそ10.5ha(=105、000㎡)で、藩校として国内最大の規模を誇った。「弘道館記」に記された実学尊重の立場から、儒学や武道ばかりでなく西洋医学、薬学、天文学など幅広い学問を修めることができ、今日の総合大学のような役割を担った。
総合大学ともいえる藩校の代表例。医学館では種痘が実施され,徳川斉昭は実子2人に種痘を行うなど,領内に普及を図った。現在でも館内では、論語教室が行われている。
【文責】 水戸市歴史文化財課
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