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#012 六根清浄と六感治癒の地
三朝のジンショ
三朝区に伝承される五月節供の綱引き行事で、5月3日に綱からみと呼ばれる綱を綯う作業が行われ、翌4日の夜に地区の中央を走る温泉街で綱引きが行われる。綱は山から切り出した藤カズラで作られ、長さ約80m以上、重さ約4tにも及ぶ。地区を2分し、東と西の対抗で行われ、雌雄の大綱の頭部をカセギと呼ばれる樫の木の棒で結合させて激しく引き合う。東が勝つと豊作、西が勝つと商売繁盛となるとされる。また勝負がはじまる前に、綱を地面に打ち付けるように曳き出すことで、邪気や災厄を祓うともいわれる。
「六感治癒」の「観」にあたり、三朝温泉を代表とする民俗行事で、霊場である三徳山周辺から切り出した藤カズラを使い、東西に分かれて引き合う勇壮な綱引き。藤カズラを用いる形態は特異で、人と自然が融合した独特なもの。
【文責】 三朝町教育委員会社会教育課
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