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#037 日本磁器のふるさと 肥前
肥前磁器窯跡
江戸時代初頭に生産を開始した初期伊万里の窯跡のうち、旧状を良く保つ天狗谷、山辺田、原明、百間、不動山の5窯跡と、磁器の原材料供給地である泉山磁石場跡を指定。 武雄市の百間窯跡は多様な装飾技法を駆使し、製品の種類が多い磁器窯である。嬉野市の不動山窯跡は、5基以上からなる皿屋谷窯跡群の一部で、染付芙蓉手皿や、青磁の大物が多く出土している。 有田町の天狗谷窯跡は5基以上からなり、磁器創始の記録にかかる窯として貴重。原明窯跡は3基以上の窯跡からなり、陶器と磁器を焼造した。 山辺田窯跡は、8基以上の窯跡からなり、磁器専焼となってからは染付大皿を主に生産した。
17世紀前半の磁器生産初期段階に 操業した窯跡群及び泉山磁石場跡。窯 跡はいずれも連房式登り窯である。 磁器は当初、陶器窯の中で陶器とともに焼成されたが、寛永14年(1637)に佐賀藩が有田一帯の陶器窯を廃して窯場の整理・統合を行った。これを境に有田は磁器専門の産地へとシフトすることになった。
【文責】 有田町商工観光課・武雄市商工観光課・嬉野市観光商工課
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