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#078 日本海の風が生んだ絶景と秘境
石谷家住宅
石谷家住宅は、姫路と鳥取を結ぶ智頭往来智頭宿に位置する。当家は元禄年間(1688~1704)に鳥取から智頭宿に移り住んだと伝えられ、明治以降には山林を経営し、インフラ整備などにも尽力した。 当家住宅は、大正8年から昭和4年にかけて建てられた建物群で、地元の大工、田中力蔵が設計監督を務めた。 当地方特産の杉材をはじめとして様々な樹種を用いて建てられ、主屋土間にみられる大きな松の梁組は豪壮である。また座敷の細部意匠も洗練されており、優れた近代和風住宅として価値が高い。附属屋や庭を含む屋敷構えも良好に残されていることから、宅地と建物あわせて指定される。
江戸時代の宿場町に佇む大邸宅。杉が多用され、3,000坪の敷地の中に、山で働く人の作業場、巨木の梁組が見渡せる吹き抜けの土間や40を超える部屋を有する山主の住居、7棟の蔵をもつ。宿場町の名残をとどめる町並みには、酒蔵や家々の軒先に杉玉が吊るされ、冬には雪灯篭が立ち並ぶ。
【文責】 鳥取市文化交流課
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