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#078 日本海の風が生んだ絶景と秘境
若桜鉄道若桜駅本屋及びプラットホーム、転車台ほか計23件
昭和5年に全線開通した旧国鉄若桜線の若桜駅諸施設と、橋梁や沿線の駅舎など計23件が国の有形文化財に登録された。 若桜線は当初は、旅客の外、木材や貨物の輸送機能も果たしていた。 終着駅である若桜駅では、木造平屋建の駅舎本屋の外、信号制御を行っていた物置き及び灯室、転鐵機操作員の番所である転鐵手箱番所、保線用車両を納める諸車庫、機関車転向用の転車台、蒸気機関車へ給水を行うための給水塔、駅構内の雪を流す流雪溝といった、一連の施設が残されており、昭和初期の終着駅の様子を良く伝える。 若桜駅以外の丹比駅、八東駅、安部駅、隼駅、因幡船岡駅はいずれも似た木造平屋建、切妻造で主に事務室及び待合室からなる駅舎で、外装は下見板張。いずれの駅も石積みのプラットホームを持ち、八東駅、安部駅ではガラスを多用した開放的な待合室を持つ。 橋梁はいずれもプレートガーダーである。規模の大きい第一、第二、第三八東川橋梁は新規に建設されたが、小規模な若桜川橋梁、細見川橋梁、岩淵川橋梁は旧材が転用されている。 その他、山からの落石、落雪から線路を守るコンクリート製の落石覆、雪覆も併せて登録された。
杉材や木炭の輸送路として、昭和5年に開業した森林鉄道。木造の駅舎群や石積みのプラットホーム、橋 脚、「雪覆(ゆきおおい)」と呼ばれる山から線路への落雪を防ぐトンネル、流雪溝などが開業当時のまま残る。終着駅では、手動式の転車台で転回する蒸気機関車の運転体験を行っている。
【文責】 鳥取市文化交流課
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