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#090 海を越えた鉄道
山中トンネル
明治29年(1896)に竣工。長さ1,170mで、旧北陸線(敦賀-今庄間)では最も長い。ポータル・内部とも全面をレンガ積みとし、内部は側壁がイギリス積み、アーチ部が長手積みで施工されている。施工者は佐藤組で、岩盤の堅さや漏水の影響を受けた難工事の末、3年かけて造られた。内部には建設当時の照明やコンセント等が遺されている。また、ポータル上には逓信大臣(元首相)であった黒田清隆が揮毫した扁額「功加干時」(南)・「徳垂後裔」(北)が掲げられていた。これらの扁額は現在、長浜鉄道スクエアに保存されている。毎年開催されるウォーキング大会では、多くの観光客がこの長くて真っ直ぐなトンネルを歩き、蒸気機関車運行当時の様子を体感している。
長浜―敦賀間の鉄道開業後、北陸線は北へと延伸し、明治29年(1896)に第一期区間である敦賀―福井間が開業した。特に敦賀―今庄間は険しい木ノ芽山地を越える必要があったことからトンネルやスイッチバックが連続する難所であった。現在11か所が残るトンネルにはポータルや内壁などに様々な工法がみられ、近代土木技術の自立化と規格化の過渡期的様相をよく示している。
【文責】 敦賀市文化・交流推進課
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