播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~STORY #045
みどころspot
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福本藩陣屋敷跡
播磨国主で姫路城を築造した池田輝政を父、徳川家康の次女督姫を母とする三男松平輝澄の嫡男政直が興した、福本藩の御殿跡です。大正二年に大歳神社が遷座されて、小規模ながらも池泉回遊式の大名庭園の一部が保存されました。寛文三(1663)年に造営された福本陣屋の縄張りは、南北約600m、東西約450mの範囲を占め、陣屋の西に但馬街道を通し南惣門と北惣門の関所を設けました。街道筋には町家が並び、藩士の住む屋敷町とは南北500mの竹薮と竹矢来で区切り、二ヶ所の切り通しで表・裏の御門通りを開き番所を設けて通行させました。
平成13年10月に町指定文化財に指定されました。また、陣屋跡内の福本大歳神社にある大歳神社祭礼図絵馬も平成17年に町指定文化財に指定されています。神崎郡神河町福本528 https://www.kamikawa-navi.jp/guide/history/905 続きを読む
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徹心寺
徹心寺は寛文5(1665)年福本藩主池田政直によって開基されました。政直は父輝澄(池田輝政四男)の法号「大雲印殿1関徹心大居士」から山号を「一関山」、寺号を「徹心寺」と名付けられたといわれています。徹心寺本堂は入母屋造りの茅葺き屋根で貴重な建物です。また、山門は一間薬医門茅葺で貴重な建物です。門の扉に使われている八双金具(肘壺金具)に「天保第九夏六月」と刻まれていることから、天保9(1838)年に作られたと考えられます。平成19年3月には県指定文化財に指定されました。
福本藩は、寛永17(1640)年に起きた御家騒動で改易流罪となって鳥取に流された宍粟山崎藩主松平輝澄の系譜で、嫡男政直が罪を許され一万石で御家再興を遂げます。外様ながら家康公の血脈を継承する縁で松平姓を与えられました。墓所には、寛文三(1663)年の立藩から明治四年の廃藩置県までの約二百十年間この地を預かり治めた代々藩主の石造五輪塔があり東の奥から初代松平政直公・二代政武・三代政森・四代喜以・五代喜生と並び、手前列奥の六代喜長に続き、七代喜通公で明治維新となって新政府の命令で元の池田姓に戻り八代徳潤公に継承します。平成15年5月に町指定文化財に指定されました。神河町福本402 0790-32-0161 https://www.kamikawa-navi.jp/guide/history/945 続きを読む
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福本遺跡
昭和27(1952)年1月、偶然に発見された一片の押型文様土器片により、この地域は播磨地方では最も古い早期縄文時代の遺跡地とされましたが、その後の発掘調査を経て旧石器時代の遺物出土が確認されたことで約一万三千年前から近世に至るまで、人が居住した複合遺跡として評価されました。
特に、七基の瓦窯跡の発掘と出土品から、奈良時代初めに撰進された播磨国風土記に述べる「はにおかの郷」波自加村の比定地と推定され、文書での記載が考古学によって検証された希少的価値の極めて高い遺跡地として、平成21年3月に県指定文化財に指定されました。
神崎郡神河町福本 https://www.kamikawa-navi.jp/guide/history/990 続きを読む
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明延探検坑道
奈良・東大寺の大仏鋳造の際に、銅が使用されたと言い伝えが残る古い鉱山。明治42年に錫鉱が発見されて、「日本一の錫の鉱山」として栄えました。昭和62年に閉山しましたが「探検坑道」として一部が公開されており、むき出しの岩肌や地面、削岩機などを見学することができます。(3日前までに要予約)
養父市大屋町明延 079-668-0258 http://www.fureai-net.tv/akenobesizen/ 続きを読む
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世界文化遺産 国宝 姫路城
姫路の街の中心に、世界文化遺産・国宝「姫路城」があります。姫路城は、築城から約400年間一度も戦火に見舞われることなく、当時の姿そのままを残す貴重な文化遺産です。また、姫路城周辺には、数々の映画・ドラマロケ地となっている姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」や赤レンガが特徴の「姫路市立美術館」など多くの観光スポットが点在しています。
姫路市本町68番地 079-285-1146 http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle 続きを読む