星降る中部高地の縄文世界—数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅─STORY #061
みどころspot
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葡萄畑が織りなす風景~山梨県峡東地域~
JR中央本線の下り列車が甲府盆地の東玄関、勝沼ぶどう郷駅にさしかかると、視界が一気に開け、遙か遠く甲府盆地の彼⽅に⻘い南アルプスの連なりまで望むことができます。 車窓から見下ろす平地はもちろん、見上げる急斜面まで見渡す限り葡萄畑が広がっており、春から夏には若葉から⻘葉へ、秋から冬には紅葉の濃淡が陽に映え、ぶどう郷の四季は、色彩の変化とともに移りゆき、繊細かつ鮮やかに、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
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日本遺産ー甲州の匠の源流 御嶽昇仙峡
昇仙峡一帯の山地は、水の塊と信じられていた水晶を産出する水源信仰の地であり、地域を流れる荒川上流を訪ねると、悠久の時をかけた浸食により形成された大小の滝や巨石、奇岩に驚かされます。水が作った芸術品ともいえるこの渓谷美は、江戸時代末期に行われた新道開削により奇跡的に出現したものですが、地域の人々の熱意により日本有数の景勝地として磨きあげられてきました。
そして、昇仙峡一帯で産出された豊富な水晶とその加工技術は、匠の技として日本一のジュエリー産業の基盤となり、更には人工水晶製造技術へと繋がってスマートフォンなどの電子機器に使用されるなど、過去から現代に至る私たちの生活を支えているのです。続きを読む
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日本遺産ー日本ワイン140年史~国産ブドウで醸造する和文化の結晶~
国産ブドウを原料とし、日本国内で醸造される「日本ワイン」。
その140年にわたる歴史において重要な地位を占めるのが山梨県甲州市と茨城県牛久市です。甲州市は地元のブドウ農家との共存繁栄をはかり、広大なブドウ畑と新旧 30ものワイナリーを誕生させるに至りました。続きを読む