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#076 中世に出逢えるまち
観心寺の彫刻群
観心寺の彫刻には、飛鳥時代に造られた金銅の白鳳仏(はくほうぶつ)もあるが、国宝如意輪観音坐像(こくほうにょいりんかんのんざぞう)に代表される平安時代の仏像を中心に構成されている。平安時代前期では一木造(いちぼくづくり)の弥勒菩薩坐像(みろくぼさつざぞう)や宝生如来坐像(ほうしょうにょらいざぞう)、聖僧坐像(しょうそうざぞう)が残され、平安時代後期では聖観音立像(しょうかんのんりゅうぞう)が6躯、地蔵菩薩立像(じぞうぼさつりゅうぞう)や薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)他7躯がある。また、平安時代以降では特に南北朝時代の愛染明王坐像(あいぜんみょうおうざぞう)があげられる。これらの仏像は明治時代から大正時代に旧国宝として指定され、現在は重要文化財となっている。
古代から中世にかけて造られたものが多く、中世に開花した文化がかつてこの地が繁栄した事を今日に伝える重要な文化財である。
【文責】 河内長野市教育委員会 文化財保護課
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