忍びの里 伊賀・甲賀─リアル忍者を求めて─STORY #042
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2024.03.13
一般
甲賀忍者が得意とした「くすり」と「忍者食」
甲賀忍者が得意とした「くすり」と「忍者食」
ヨモギやドクダミ、ゲンノショウコなど甲賀は薬草の宝庫で、忍者はこれらの薬草をうまく調合して、戦で負った疵を治す薬や腹薬などに用いていました。
また薬の知識を応用すれば敵を倒す毒薬や火薬づくりに役立てられます。
忍者の秘伝書「萬川集海」には敵を翻弄する薬も載っています。
面白いものには敵の気を抜く薬として「アハウ(阿呆)薬」があり、「麻の葉を干して薄茶三服で服用すると心が虚けてあほうになるという」と記され、忍者は大麻の麻薬作用を知っていたことになります。
また忍者が最も嫌ったものに番犬があり、犬を倒す薬として猛毒であるストリキニーネを含む「まちん(常緑高木の種子)」が使われました。
また薬の知識を応用すれば敵を倒す毒薬や火薬づくりに役立てられます。
忍者の秘伝書「萬川集海」には敵を翻弄する薬も載っています。
面白いものには敵の気を抜く薬として「アハウ(阿呆)薬」があり、「麻の葉を干して薄茶三服で服用すると心が虚けてあほうになるという」と記され、忍者は大麻の麻薬作用を知っていたことになります。
また忍者が最も嫌ったものに番犬があり、犬を倒す薬として猛毒であるストリキニーネを含む「まちん(常緑高木の種子)」が使われました。
そうした薬草を活用したものの一つに忍者の携帯食・非常食があります。
「萬川集海」には飢えをしのぐ「飢渇きかつ丸がん」やノドの渇きを止める「水渇すいかつ丸がん」などの作り方が載せられています。
甲賀のくすり学習館で実際体験できるのが、山本勘助が著わしたとされる「老談集」に載る「兵 粮ひょうろう丸がん」で、古文書に書かれているレシピ通りの原料を使って忍者食を作り、試食することができます。
「兵粮丸」にはでんぷん質で腹持ちがよい糯もち米ごめ粉やうるち米のほか、元気が出る人参や山薬、血行促進や痛みの和らげに効果のある桂心、リラックス効果が期待できる蓮肉、肌荒れや傷の回復に役立つヨクイニン、そして疲労回復や頭脳の栄養にもなる氷砂糖を混ぜ、蒸せい籠ろで蒸して作ります。
実際は10日間ほど天日で干し、5粒から7粒食べたようです。
つまり兵粮丸とは腹持ちがよく、元気が出て疲労回復に役立ち、リラックス効果も多少期待できる食料と言えるでしょう。
もちろんこれだけで腹を膨らせたとは思えないので、あくまでも非常用の食料なのです。
「萬川集海」には飢えをしのぐ「飢渇きかつ丸がん」やノドの渇きを止める「水渇すいかつ丸がん」などの作り方が載せられています。
甲賀のくすり学習館で実際体験できるのが、山本勘助が著わしたとされる「老談集」に載る「兵 粮ひょうろう丸がん」で、古文書に書かれているレシピ通りの原料を使って忍者食を作り、試食することができます。
「兵粮丸」にはでんぷん質で腹持ちがよい糯もち米ごめ粉やうるち米のほか、元気が出る人参や山薬、血行促進や痛みの和らげに効果のある桂心、リラックス効果が期待できる蓮肉、肌荒れや傷の回復に役立つヨクイニン、そして疲労回復や頭脳の栄養にもなる氷砂糖を混ぜ、蒸せい籠ろで蒸して作ります。
実際は10日間ほど天日で干し、5粒から7粒食べたようです。
つまり兵粮丸とは腹持ちがよく、元気が出て疲労回復に役立ち、リラックス効果も多少期待できる食料と言えるでしょう。
もちろんこれだけで腹を膨らせたとは思えないので、あくまでも非常用の食料なのです。