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#016 古代日本の「西の都」
大宰府跡[政庁跡]
古代、西海道と呼ばれた九州全体を統括する役所「大宰府」の中心施設があった場所で、「遠の朝廷」と称された。都と同じ左右対称の朝堂院形式の建物配置で、政治・外交などの政務や儀礼が行われた。
大宰府の中枢となる施設で、九州全体を統括する政治拠点であるだけでなく、当時の日本の外交や対外防備も担った。平城宮と同じ左右対称の建物配置で、そこは儀礼空間でもあった。外国使節との外交儀礼では、楽が流れるなか、豪華な食事や高級食器によるもてなしが行われた。大宰府の長官や上級官人として赴任する者には、遣唐使など国際的に活躍した人物も多く、海外の文化にも通じ、文化的素養を備えた人々が集まり、交流する場でもあった。
【文責】 福岡県文化財保護課
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