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#016 古代日本の「西の都」
般若寺跡
古代大宰府のまちのなかほどにある丘陵の上に建てられた寺院の跡で、現在は塔基壇や塔心礎が残る。やや離れた場所には、鎌倉時代に造立された重要文化財の石製七重塔も残る。
孝徳天皇の病気平癒を願って、筑紫大宰帥であった蘇我日向が建てたとされる寺院の跡。飛鳥時代に建てられた塔原廃寺(塔原塔跡)が、奈良時代になって大宰府条坊内に移築されたとする説がある。「西の都」大宰府が成立して以後、条坊のなかにあった寺院は観世音寺や般若寺など天皇ゆかりの寺院のみで、古代都市・大宰府の重要性を物語っている。
【文責】 福岡県文化財保護課
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