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概要
二上山の山腹に位置する大小2つの石窟からなる石窟寺院跡で、北側の大石窟は高さ6.14メートル、幅7.6メートルの規模で、内部に一石で作られた凝灰岩製の層塔が納められる。長方形の基壇におかれた塔の高さは2.1メートルで、石窟の北壁には三尊像が半肉彫りされている。塔の形式や付近で出土する土器から奈良時代に造営されたものと考えられる。
ストーリーの位置づけ
推古天皇の時代に大陸外交の道として造られた竹内街道が付近を通ることから、随や唐の時代に中国大陸で多く造られた石窟寺院の影響を受けた遺跡と考えられている。もとは古墳時代の石棺材である凝灰岩の石切場跡を利用して造営され、一旦廃絶した後に中世には再び葛城修験の行場として利用された。
【文責】 太子町まちづくり推進部観光産業課