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#063 「百世の安堵」
広地区の町並み
国指定重要文化財の濱口家住宅や登録有形文化財の泉家住宅、旧戸田家住宅をはじめ、歴史的な建造物が優れた景観を見せているのが、広川町広地区の町並みです。室町時代に広城を築いた畠山氏が浜を埋め立てて屋敷をつくり、海岸沿いに波除けの石垣を整備したのが町並み形成の始まりでした。その後、漁村だった村に湯川氏が街路を設けて発展の礎を築き、海運業が盛んになります。漁民は諸国沿岸に出漁を開始し、江戸の発展とともに事業を拡大。銚子での醤油醸造など関東で商売をしながらも広の町に居宅を置いたことが、広の伝統的な町並みを形成する大きな要素となりました。重厚な本瓦の屋根が連なり、漆喰や船板の外壁、窓を飾る格子の意匠が町を彩っています。
堤防に添う町並み。木造三階建の楼閣や、重厚な本瓦の屋根が連なり、漆喰や船板の外壁が印象的な町家は、高台に延びる通りや小路に面して軒を連ね、避難を意識した町が築かれている。
【文責】 広川町企画政策課
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