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#016 古代日本の「西の都」
6世紀中ごろから9世紀中ごろにかけて操業した、西日本最大規模の須恵器生産地。大野城市を中心に、春日市や太宰府市にまで、600基ほどの窯が広範囲に分布する。須恵器だけでなく、一部で瓦も生産していた。
古墳時代に開窯し、飛鳥時代(7世紀)には朝鮮半島や近畿地方と関連する文様の瓦も生産された。その後、奈良時代(8世紀)から平安時代前期(9世紀)にかけて、「大宰府の食器」を生産し、大宰府の役人から庶民に至るまで広く当時の食文化を支えた。また、硯や、当時の税の一つ「調」として納められる甕なども生産し、「遠の朝廷」大宰府の文書行政や税制度も支えた。
【文責】 福岡県文化財保護課
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