関門“ノスタルジック”海峡~時の停車場、近代化の記憶~STORY #052

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関門海峡遠景 関門海峡遠景 関門海峡遠景
門司港駅と噴水広場 門司港駅と噴水広場 門司港駅と噴水広場
下関南部町郵便局庁舎と旧秋田商会ビル 下関南部町郵便局庁舎と旧秋田商会ビル 下関南部町郵便局庁舎と旧秋田商会ビル
ふくの薄造り ふくの薄造り ふくの薄造り
旧下関英国領事館 旧下関英国領事館 旧下関英国領事館
部埼灯台と関門海峡 部埼灯台と関門海峡 部埼灯台と関門海峡

みどころspot

  • 上野ビル(旧三菱合資会社若松支店) 本館、倉庫棟、旧分析室ほか[構成文化財]

    上野ビル(旧三菱合資会社若松支店) 本館、倉庫棟、旧分析室ほか[構成文化財]

    簡素ながら重厚感をもつ外観とは対照的に、内部空間は華麗。建物内部の吹抜けに廻らせれた回廊は瀟酒な造りです。
    天井部分にはステンドグラスがはめ込まれ、回廊の手摺やブランケットに施された装飾に相まって、映画のワンシーンに迷い込んだかのような空間が広がります。
    実際に、テレビコマーシャル・映画・ドラマなどのロケ地としても数多く使用されている若松の栄華を感じられるビルです。今も晴れた日は自然光が差し込み、美しい光景が見られます。
    また、敷地内倉庫の外壁には、三菱のスリーダイヤマークが残っていて、時代の流れが感じられます。

    福岡県北九州市若松区本町1-10-17
    https://www.japanheritage-kannmon.jp/bunkazai/index.cfm?id=21

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  • 無装飾のインターナショナル・スタイルを基調とするモダンな外観―門司区役所(旧門司市役所)[構成文化財]

    無装飾のインターナショナル・スタイルを基調とするモダンな外観―門司区役所(旧門司市役所)[構成文化財]

    外観は、玄関ポーチなどの一部を除き、装飾的な要素を排除したインターナショナル・スタイルを基調としています。
    左右対称で、中央を高く持ち上げる官庁建築の特徴に通じる手法は、倉田謙の作風のひとつとされます。また、外壁のタイルの貼り方を変えて壁面に凹凸を作り、光の効果によってタイルの色の微妙な変化や陰影を効果的に見せる手法も倉田の特徴と知られていますが、残念ながら門司区役所では、タイルが貼り替えられています。
    この建物独自の特徴としては、建物の隅が曲線であることで、壁面が建物全体を包み込むような印象を与えています。
    外観デザインが近代的であるのに対して、内部には時代的背景を伺える装飾が施されていることに驚くかもしれません。当時のままの扉や枠、シャンデリア、階段や木製の扉にはめ込まれた、門司の風景が描かれたステンドグラスなどに、どこか懐かしさを感じるでしょう。


    福岡県北九州市門司区清滝3-6-8
    093-331-1881
    https://www.japanheritage-kannmon.jp/bunkazai/index.cfm?id=11

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  • 北九州銀行門司支店(旧横浜正金銀行門司支店)[構成文化財]

    北九州銀行門司支店(旧横浜正金銀行門司支店)[構成文化財]

    建物は古典主義のモチーフでまとめられていて、2階の窓の上部にはカフェストゥーンと呼ばれる花綱装飾が施されています。フェストゥーンとは、花・葉・果実などを編んだようにして綱を吊り下げた形で、ルネサンス建築によく使用されていました。彫刻や壁画、布・紙などの装飾模様としても使われていて、現在でも定番の古典模様です。
    建物の2階まで伸びた2本の円柱は、単調になりがちな全体を引き締めています。入口を中心に建物全体を見てみると、様式建築の持つ独特の形や対称性が明らかです。全体的に装飾は少ないものの、重厚さを主体としたクラシックな造りは明治以来の銀行や商社などでよく用いられてきた手法。この建物の端正な対比や細部にまで行き届いた装飾の正確さはこの時期ならではであり、秀逸だと評価されています。

    福岡県北九州市門司区清滝2-3-4
    https://www.japanheritage-kannmon.jp/bunkazai/index.cfm?id=8

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  • バナナの叩き売り[構成文化財]

    バナナの叩き売り[構成文化財]

    門司港で始まったバナナを競り売りする「バナナの叩き売り」。軽妙な口上でお客を呼び寄せる叩き売りは、第1~第4土曜日と、第2・第4日曜日の13時から、門司港レトロ「港ハウス」前で見ることができます。また、JR門司港駅前に記念碑があります。

    https://www.japanheritage-kannmon.jp/bunkazai/index.cfm?id=41

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  • 門司における近代化のプロセスを示す合理主義に基づいた建造物—旧JR九州本社ビル[構成文化財]

    建物内部では、専用の厨房を完備した6階の社員食堂が注目ポイント。
    また、特別食堂や特別休憩室があったことも建設当初の図面から読み取ることができます。
    建物の所有権がJRに渡ってからは、JR九州の総司令部として重要な役割を担っていました。JR時代の案内板を見ると、食堂は司令室として利用されていたことがわかります。
    さらに、門司鉄道記者クラブも設置され、門司港での情報発信の中心的存在でした。
    外観から見ると、柱形と窓列が交互に並んでいますが、この同じパターンが繰り返される点もアール・デコの特徴です。装飾的な要素が少なく、一見すると合理的なデザインの建築のようですが、よく見るとアール・デコの表現を見ることができます。


    福岡県北九州市門司区西海岸1-6-2
    https://www.japanheritage-kannmon.jp/bunkazai/index.cfm?id=2

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