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#016 古代日本の「西の都」
大宰府学校院跡
「府学校」とも呼ばれた役人を養成する教育機関で、古代大宰府の官庁街の東隣に設けられた。発掘調査では美しい文様が刻まれた塼(ブロック)が出土し、精美な建物が建っていたことがうかがえる。
奈良時代、平城京に置かれた役人の養成機関である「大学」と同様に、大宰府にも「学校院」が置かれ、西海道諸国(九州)の有力豪族の子弟が勉学に励んだ。平安時代、大宰権帥の大江匡房は『江家次第』に、吉備真備が唐から持ち帰った孔子の肖像画を安置した施設が置かれていたと記している。儒教を中心に算術や薬学なども教えており、次代を担う若者たちの交流の場でもあった。
【文責】 福岡県文化財保護課
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