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#028 木曽路はすべて山の中
旧帝室林野局木曽支局庁舎は、木造の本館、鉄筋コンクリート造の倉庫、汽缶(ボイラー)室が一体として残り、全体として近代の林野行政を知る上で貴重な建築といえる。また、アール・デコの意匠がみられ、当時の建築様式を知る上でも貴重である。さらに、設計図面・棟札等が残っており、多数の名建築を輩出した宮内省内匠寮の設計で、請負が東京の業者であることが分かるなど、資料も貴重である。木曽の森林文化を長く伝えられる文化施設として、また木曽町内の近代化遺産としての重要な位置付けが明確となっていくことからも貴重である。
尾張藩の管轄であった木曽美林は明治政府に引き継がれ、明治22年以降、皇室財産「御料林」へと編入された。同39年に開庁した宮内省御料局木曽支庁は木曽ヒノキを基軸に森林鉄道等による近代的経営を行った拠点である。局は大正時代に「帝室林野局木曽支局」と改称され、庁舎は昭和2年の大火により焼失したが、わずか半年で現地に再建され、木曽山の歴史と皇室の威光を今に伝えている。
【文責】 木曽町生涯学習課
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