「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷STORY #097
みどころspot
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尼崎市立歴史博物館
江戸時代の尼崎城本丸跡地に市立の人文系博物館として令和2年(2020)年秋に開館した博物館。昭和13年(1938)に竣工した旧尼崎市立高等女学校の3階建て校舎を転用し、公文書館機能も備えた歴史博物館として開館しました。尼崎の原始・古代から現代までの通史を概観できる常設展示のほか、年1回の特別展と年3回程度の企画展が開催されています。
約1万5千点の収蔵資料のうちには、江戸時代に尼崎や伊丹、西宮などで造られた酒の菰樽の図柄を収録した「摂州酒樽薦銘鑑」があり、館内には日本遺産展示コーナーもあります。
〒660-0894 兵庫県尼崎市南城内10番地の2 06-6489-9801 https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/bunkazai_0/index.html 続きを読む
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酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)
昭和57年(1982)に伝統的酒造りを後世に伝える目的で設立した、日本にただひとつの「日本酒」と「さくら」の博物館。「酒蔵館」と「記念館」の2棟で構成されています。
明治2年(1869)築の酒蔵を利用した「酒蔵館」では、酒造道具に触れる体験や酒造り映像・酒造り唄の視聴ができます。「記念館」では、酒に関する資料や西宮市より寄託を受けている故笹部新太郎翁の「笹部さくらコレクション」等を展示しています。
「酒蔵館」である辰馬本家酒造旧本蔵、館内の釜場遺構、灘の酒造用具一式 附酒造用桶・樽づくり道具一式が日本遺産の構成文化財に認定されています。兵庫県西宮市鞍掛町8-21 0798-33-0008 https://sake-museum.jp/ 続きを読む
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えびす宮総本社 西宮神社
日本に約3,500社あるえびす神社の総本社。
地元では「西宮のえべっさん」と呼ばれ、毎年1月10日の「十日えびす」では開門と同時に走り参りをする福男選びが行われます。
境内には西宮郷の酒屋中が嘉永元年(1848)に建造した「嘉永橋」と、白鷹辰馬家初代の悦叟が明治40年(1907)に奉納し孫の悦蔵の代に改修した「瑞寶橋」という、西宮郷にゆかりのある二つの橋があり、日本遺産の構成文化財に認定されています。兵庫県西宮市社家町1-17 0798-33-0321 https://nishinomiya-ebisu.com/ 続きを読む
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史蹟當舎屋金兵衛港湾修築碑(西宮港)
酒を積み出す西宮港の修築顕彰碑。
西宮で米穀商を営む當舎屋金兵衛が、兵庫(神戸)と大坂の間に風待港の機能を持つ良港が無かったことを憂いて、西宮の港を修築することを決意し、この事業完遂によって西宮の町に発展をもたらそうとしました。
享和元年(1801 年)、港内への砂の堆積を防ぐための築洲が當舎屋金兵衛の勧進により企てられ、翌年着工、築洲は徐々に延伸され、酒を樽廻船に積み出す港として繁栄する礎を築きました。西宮市西波止町4-4 続きを読む
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今津燈台
樽廻船の出帆地西宮・今津港の港頭に建つ常夜灯。
今津郷・大関長部家(正徳元年・1711年創業)5代長兵衛が象頭山金毘羅権現を勧請して、文化7年(1810年)創建、6代文次郎が安政5年(1858年)再建した灯台です。
今津港ができたのは、江戸時代の1793年(寛政5年)で、江戸の酒荷を運ぶ樽廻船でにぎわいました。
そして大関酒造の長部家5代目長兵衛が、この港に出入りする船のために私費を投じて建てたのが「大関酒造今津灯台」の始まりです。
「大関酒造今津灯台」は、航路標識として海上保安庁から正式承認されている日本最古の灯台であり、西宮市指定重要有形文化財にも指定されています。兵庫県西宮市甲子園浜3丁目 https://ozeki.co.jp/imazutoudai/pc/top.html 続きを読む